美容師は休みも自分の時間も少ないというのは、美容室で働いているとどうしても避けては通れないことだと思います。
休みも自分の時間もなくて、体が疲れてしまって辞める美容師も多いです。
美容師の労働時間
美容師の労働時間は、基本的に【営業時間+準備時間やお店を閉めた後の掃除の時間】
アシスタントは練習時間も含まれますが、これは労働ではなく、あくまでも練習。
スタイリストになってからもアシスタントの練習を見たり、休みなのに勉強会に行ったりと何かと忙しいですよね。
私が一番最初に働いていたところでは、練習を見てくれるスタイリストは残業手当がついてました。
休みの日の勉強会は、自ら参加するのは手当てはありませんでしたが、上司に頼まれたものは手当てがついてました。
私の場合、1年目は皆より早く行って干したものをたたまないといけないというルールもありました。
11:00~20:00の営業時間で、朝は10:15分くらいまでに行って、練習日は決められていて週に3日~4日。その他に自主練。という具合でした。
アシスタントの頃は本当に時間はなかったです。
アシスタントの1年目、2年目で辞めてしまう美容師は本当に多いと思います。
美容師はお昼食べられない?
美容師はお昼ご飯も食べられない程忙しい。とよく言われているようですが、そんなことはありません。
お昼ご飯に関しては形態によって違うかもしれません。
大手の美容室でも個人店でも、私はちゃんとお昼ご飯を食べる時間を貰ってました。スタッフ同士で交代でって感じです。
「お昼ご飯を食べられない」ってなると、めちゃくちゃ指名を持ってるスタイリストか、自分で全部施術する形態の美容室とかじゃないかと思います。
20代の頃に一度美容師を辞めて色々バイトもしてましたが、基本的に1時間の休憩ってあまりありませんでした。40分+20分、みたいな。
でも、ゆっくりしっかりしたお昼休憩はあまり出来ないかもしれません。
毎日が忙しいわけではないから、お昼ご飯をゆっくり食べられる日もありましたけどね。
お昼を食べない美容師もいる
私が働いていたところでは、お昼ご飯を食べない美容師もけっこういました。実際、後半は私もそうでした。
体形を維持したい。という美容師もいるかもしれませんが、そういうんじゃなくて「食べると体が重くなって動けなくなる」という理由。
美容師として働き出して「女の子は太る」「男の子は痩せてく」というのを上司に聞いたことがあります。
仕事が終わって練習が終わって、家に帰って食べちゃうのが女の子。ちゃんと食べないのが男の子。という事だったんですが、確かに見てるとそういう傾向はありました。
もちろん太ってしまう男の子もいるし、痩せてしまう女の子もいるんですが、傾向として。
食べる時間がないにしても、食べないにしても、まぁ、体には良くないのは確かです。
必要になってくるのは自己管理なんですね。
美容師の休日は週1?
私としては、1日のうちの業務に関わる時間が長いよりも、休みが少ないというのはけっこう辛かったことです。
休みもお店によって異なると思いますが、私の場合は月に6日でした。月に2回は週休2日。
週1回の休み+隔週で1日。
私は、月に5日や6日の休みが少ないかっていうのは、慣れっていうのも大きいんじゃないかなぁとも思っています。
小学生や中学生という学校では時間の長さも違うからアレですけど、高校生や専門学生の頃にバイトしてた子は慣れてたなぁ。という記憶があります。
通信の美容学校行ってた同僚は10代からすでに週6日働いてたので、「当たり前になっちゃった」と言ってました。
美容師は土日に忙しい
土日祝日は、基本的に忙しいです。接客業として土日に忙しいのは仕方ない。
アシスタントの頃は「はぁ~(*´Д`)、また土曜日が来てしまった」と、ちょっと憂うつになることもありました。
でもね、暇より良いですよ。
お店によっても忙しさ具合は違うんですが、アシスタントなのかスタイリストなのかでも意識が変わってきます。
スタイリストになりたての頃は指名のお客さんがあまりいないので、「早く忙しくなりたい」って思ってました。
美容師だけど土日に休みたい
「休みを増やしたいなら早くスタイリストになる」
もう、これしかないです。
前回、平日に休めることが美容師で良かったと書きましたが、やっぱりたまには土日も休みたいんだ!
・友達が減る
・恋人にふられる
・イベントに行けない
・子供の学校行事に参加できない
など
美容師として働きたい。でも土日も休みたい。というのであれば、早く技術を習得して土日でも休めるお店に移動することです。
ただ、会社員となると基本的に土日休みは難しいので、面貸しか登録制のところでしょう。
でね、面貸の場合、お客さんを抱えてないと話になりません。登録制のところは完全歩合のところが多いので、土日に休むとお給料は減ります。
安定したお給料が欲しいなら、アルバイトやパートとして時給制にしちゃう。
子どもがいる美容師の土日休み
結婚して子供ができてってなると、美容師の忙しさでは子育て大変です。
以前私が働いていたところでは、正社員からパートタイムに切り替えて働いているママさん美容師もいました。
パパさん美容師で土日に休んでいる人は見たことないかな。
話を聞くと結構大変そうでしたよ。
・平日だけでは指名のお客さんがなかなか増えないこと。
・もしかしたらアルバイトの方がお金は稼げる
美容師はお客さんに入ってしまうと終わるまで抜けられないわけですが、時間に終わらなくて結局幼稚園の園長料金がかかってしまう。というのも聞きました。
・平日に幼稚園から電話かかってくる
例えば、平日に指名のお客さんを接客中「お子さんが熱を出したので迎えに来てください」と、子どもを預けている幼稚園か保育園から電話がかかってきてしまう。
接客中なのですぐに行くわけにはいかないし、子どもが熱を出してるというのは翌日の仕事にも影響しちゃう。
土日のお休みでも大変そうでした。
子どもが小学校に入ると変わるという意見も聞いたことがあります。それまでは大変かもですね。
休みも時間もないという事について思うところ
休みがなくて時間もないっていうので、私はアシスタントの頃はブーブー言ってました。お給料も少なかったというのもあります。
でもね、アシスタントからスタイリストになって、そのあと完全歩合のお店で働いて分かったのは、「あの頃私は、会社に守られてたな」という事でした。
厚生年金と国民年金ってこんなに違うんだ!って思ったし、辞めた後に失業保険もちゃんと受けられました。
この辺は福利厚生のある会社に入ってよかったな。と思うところではありますが、雇われてる側としてちゃんと恩恵を受けているというのは辞めてみてから気づきました。
あとね、専門職の見習いは、美容師に限らず休みの時間も少ない。
お客さんの話を聞いてても、美容師より過酷な仕事はたくさんあります。
自分はどうして美容師になりたかったのか、どういう美容師になりたいかっていう意識があると、忙しいとか時間がないとかはあまり関係なくなっちゃうんじゃないかなぁって思うんです。
専門学校の頃に先生に良く言われていました。
「どこへ行ってもとりあえず3年働いて見なさい。3年働いたら立場もスキルも変わるから」と。
石の上にも3年です。
でね、「あぁ、そうだよなぁ。あの頃先生が言ってたことはこういうことか」って思ったのは、けっこう大人になってからでした。
休みが欲しい、時間が欲しいと思うのであれば、転職するのも良いと思います。なんだかんだ言って美容師は大変ですので。
それでも美容師として働きたいという場合、絶対的にスキルが必要です。
私は着付けや和装のアップが出来ないのですが、出来たら今みたいに復帰しようかやめようか悩んでなかったかもしれないと良く思います。
スキルと言うのはカットしたり染めたりというのとは別に、仕事の幅を広げるためにもあった方が良い。若いころに習得しておけばよかった。と、本当に思います。
今からでも遅くはないので、習おうかとも思っています。
休みがない時間がないって言う悩みは、プロ意識というところと離れてるって思うところはあります。
私は「忙しい~」「時間ない~」って言っちゃうほうではありますが、そして、忙しいことに浸っている自分もいるんですが、指名もあって練習も見てくれる上司や先輩から「時間がない」というのは聞いたことがないです。
もし、休みも時間もなくて美容師辞めたいって思っている人がいたら、自分はどうして美容師になりたかったのか、どういう美容師になりたかったのかって言うのを一度考え直してみると良いと思います。
それでもやっぱり。と思うのであれば、転職や移動もあり!