美容師の悩み・辛さ

【美容師】自分では気づかない才能は以外にある!

美容師 才能

美容師は才能がなくてもできますが、「自分には才能がない」と悩む人もいると思います。

美容師を辞めて他の職業に転職した後輩もいて、「辞めてよかった」という元美容師もいれば、「やっぱり美容師って楽しかったな」って元美容師もいます。

これはおそらく、才能があるとかないとかじゃなくて、好きだったかどうか、美容師の仕事より楽か楽じゃないか、本当に嫌だったかどうかの差なんじゃないかって思うんです。

「自分には才能がないなぁ」って思う人って、他の仕事についてもそうなるんじゃないかと思うんです。

才能と言うのは、自分で気づかないもの。「それって才能だよ?」とこちらが思っても、向こうは「え?当たり前ですけど」って自分の中で当たり前になっているから。

その才能、美容師として役に立ってるかもよ!

これって才能なんじゃないか?って思ったこと

美容師の友人と「それって才能だよね」って話してたことなんですが、日常の中に隠れた自分の才能。もしかしたら色々あるかも。

広辞苑によると「才能」とは、

才知と能力。ある個人の一定の素質、または訓練によって得られた能力。

才知とは、才能と能力。頭の働きが鋭いこと。

これを読むと、生まれつきとかは関係なく、美容師を続けていると髪型に対して頭が働きますよね。それは訓練によって得られたものだから、美容師という職業自体「才能」なのかもな。って思います。

で、才能と言っても色々で、日常的な自分でも気づかない才能の色々。

よく道を聞かれる

これは私の実体験なんですが、昔からよく道を聞かれることがあります。

すごく多いのは仕事帰り。しかも外人さん。あと、手相とか募金とかアンケートとかチラシとかポケットティッシュとか。

新宿の駅でイヤホンつけて歩いている私。他にも大勢人がいるのに、なぜか道を聞かれます。アジア人の時もあれば欧米人の時もある。

「え?なぜ私?」ってなるんですが、友人に「それは才能だよ」と言われ自覚しました。

同僚A
同僚A
確かに、団体でいてもなぜか声を掛けられる人は言うよね。
私
やだナンパ!?って思ったら全然違うの。ナンパはされないの。なぜ!?

私は駅の中で人をよけるために、この人はこういう動きをするから自分はこっちに動く。みたいに予想して歩いてるんですね。

で、道を聞きたい人と目が合うことは多い。

「目が合ったから聞きやすい」。そういう事なのかなぁ~。って思ってたんですが、後輩と台湾に旅行したときに、地図を持って「こっちかな?あっちかな?」って悩んでる私は、台湾の人に道を聞かれました。

確かに海外に行くと、「コンニチワ」じゃなくて、「ニーハオ」とか「アンニョンハセヨ」って声かけられることは多いけど、台湾の人に台湾の地理について聞かれて笑ったわ。

同僚A
同僚A
日本人に見られないのも才能?
私
ハハ!そうかもね。背が高くて化粧っ気がないからね。

で、これって才能なんだ!って思ったら、道を聞かれる回数は減った。

帰り道よく道を聞かれることが多かったのは、何にも考えてなくて疲れてゆっくり歩いてて、ぼーっとしてる時が多かったかな。って思ったら、これって美容師としては才能なんじゃないかって思いました。

つまり、「指名を付けよう!」って力んでるよりも、自然に任せて仕事してる人の方が指名つきやすい。みたいな。

自然体って接客業にとって、ものすごく重要な要素なんじゃないかな。って思います。

「指名付けるぞ!」って頑張って、なかなかうまくいかなくて、「もういいや。自分は自分で」ってなったとき、不思議と指名がつき始めました。

多分、歩いてるときも同じなのかもしれませんよね。

自然体。気づかなかないから分からない。でも、意識すると自然体じゃなくなっちゃう。

気付かない方が良かったのでは?

文章が上手い

最近は、美容室のホームページやホットペッパービューティーのお店紹介の中でも、美容師さんが書いているブログってありますよね。

私が働いていた美容室でも順番で書くことになったんですが、ちょっとしたことなのにすごく文章が上手い人がいました。

でね、話も上手いかって言うと、そんな感じじゃないんですよね。本をよく読んでるとかでもない。勉強もできるほうじゃない(自分で言ってました)。

「文章が分かりやすくてうまいですね!」って言ったら、「え!?本当に?自分じゃわからないからなぁ」と。

同僚A
同僚A
文才ってやつね。
私
いやぁ、本当に隠れた才能だと思った。起承転結もあって分かりやすくて、自然にやってるって、才能だわ~。

反対に、話はうまいけど文章は書けないていう人もいます。口に出す言葉と書く言葉は違うのかもしれませんね。

ホームページのブログを読んで来店される方もいるかもしれません。

そう思うと、文章が上手いというのも役に立つんじゃないかな。

記憶力がいい

美容師は、お客様の名前や顔を覚えるのって大切ですよね。記憶力がいいと言うのは、美容師にとって非常に役に立つ!美容師じゃなくても役に立つ!!

私、人の名前覚えられないんですよ。数年合ってない友達の名前とかも忘れちゃう。

お客様の顔はものすごく覚えてるんです。1回担当した方は分かります。名前は覚えてないんですが、聞くと思いだします。

後輩に、1回見ただけで顔も名前も覚えちゃう子がいて、顔と名前は一緒に映像として覚えるんだそうです。

同僚A
同僚A
あぁ、なるほど~。暗記王とか絵と一緒にして覚えるっていうよね。
私
そうそう。写真を1枚撮ったときみたいに暗記するって。

後輩に言われてやってみたことがあるんですが、めちゃくちゃ難しい。難しいというか、どうやってイイかよく分からないんです。覚えたと思ったらすぐ忘れちゃう。

当たり前にやってるってすげぇなって思いました。本人は普通なんだろうけど・・・。

地図が読める人

男性は地図が読むのが得意で、女性は地図を読むのが苦手。って良く言いますよね。これは空間認識能力の差。

実際には、地図が読めない男性もいれば、地図が読める女性もいます。

記憶力がいいというのと一緒かしら?と思ったら、脳の構造は少し異なるみたいです。でも、「記憶力がいい」と「地図が読める」というのは、海馬が大きいという事もあるみたいですよ。

で、地図が読める人はどう得なのかというと、展開図を描くのが上手いです。

後輩A
後輩A
地図が読めるのと展開図って関係ありますか?
私
頭って平面じゃないでしょ?でも、紙に描くときは立体を想像しないと描けない。これは地図も一緒で、道って平面じゃないけど地図って平面だよね。

つまり、空間認識能力が高い人は、3Dで見ることが得意なんです。

展開図を見てすぐにカット出来る人。カットを見てすぐに展開図を描ける人。カットの習得が早い傾向です。

実は私、昔は地図が読めなかったんです。

美容室でカットの勉強しだして展開図に慣れてきたら、昔より地図が読めるようになりました。

いやぁ~。時間はかかりましたけどね( *´艸`)何事も鍛錬なんだな。

気が利く・空気を読む

「気が利く」「空気を読む」。これ、慣れもあるかもしれませんが、人よりも「観察力」「洞察力」に長けているのは絶対。

子供の頃、夏休みにどれだけ朝顔を見てたかとかにもよるのかもな~。

これも美容師じゃなくても得だと思いますが、わざとやってる人って分かるでしょ?

同僚A
同僚A
私、やってますよアピールね。
私
嫌じゃないけど、わざとらしいのは信頼性に欠けるかな。

自然にできる人ってやっぱり才能のような気がします。

黙ってても心地よい

彼氏とか彼女とか関係なく、沈黙でも気まずくならない人っていますよね。

男女問わず、そういう人との相性が良いのかもしれないけど、あれ、なんだろう。うらやましい。

美容師だと、すごくしゃべる人もいれば全然話さない人もいます。

話さないのに、指名が多い人がいました。カットしてもらったことがあるんですが、なんでだろう、心地良い。

理想だわ~~~。

同僚A
同僚A
説明も短くて分かりやすいのかもよ。
私
それもあるかも。安心感につながるよね。

間合いが良い

林先生の初耳学の中でやってる、アンミカさんのパリコレ学というコーナーだったと思うんですが、アンミカさんが言っていたことに納得してしまいました。

「間合いっていうのは人それぞれ違って、間合いが良いって言うのは才能」的な。

パリコレ学というのは、パリコレを目指す女性たちが毎週色々な課題をこなしていくんですが、ウォーキングとかターンとかポーズを決めるときの間合いが良い。最高の才能だと言われている女性がいました。

同僚A
同僚A
間のとり方か。気にしたことなかったかも。
私
気にしないよね。噺家さんじゃないし。

間合いが良いというのは、距離感なのかな。距離感がちょうどよい人ってが心地よいですよね。

間のとり方も、やろうとしてすぐに出来るものじゃないと思います。最初から良い間なのも才能ですよね。

剣道でも習おうかしら。

鼻がいい・耳がいい

「鼻がいい」「耳がいい」というのは、もはや能力だな。

鼻や耳が良すぎると苦労することが多いと思いますが(気持ちわるくなったりストレスになったりするらしいです)、それとはちょと違くて。

英語は話せないんですが、1回か2回聞いただけで覚えて発音できてしまうという、耳の良い同僚がいました。英語の意味は分かってないみたいです。

同僚A
同僚A
それは完全に生まれ持った才能なのでは?
私
かもしれないね!

で、マネが上手かった。

例えば、カットとかパーマの巻き方とか、上手い人のまねをするのが上手かった。

耳が良いとは関係ないのかな。でも、得ですよね。なんとなく、ポイントをつかむのがうまいって思ったんですよね。

鼻が良いのは、薬剤を間違えたときに役に立ってました。

「ん?そのニオイ、違くないですか?」みたいな。

後輩A
後輩A
鼻の説明、雑!

数字に強い

美容師の仕事には、事務仕事のような数字は出てきませんが、自分でお店を持ったりオーナーになど、経営する側に立つにはやはり数字に強いと得です。

売り上げとかリピート率とかメニュー比率とか税金とか。

個人事業主として働いてる美容師さんも同様、お店で%を出してくれるところもあれば、完全に美容師まかせのところもあります。

やっぱり、自分で分析して自分で「どうすれば?」と考えるのは勉強になりますよ。

同僚A
同僚A
そうだね。自分で自分の仕事のこと知ってないとね。
私
ここで、伸びる伸びないの差は出たりする。

私は確定申告を行っていますが、数字が苦手で大変でした。いや、今でも大変です。

他にも、薬剤とか化学も必要。

薬剤は詳しい方が得だし(好きな人はめちゃくちゃ詳しい)、美容師は実は理数系なんじゃないかって思う。

どこでも寝られる

繊細で周りが気になってなかなか寝付けない人にとって、どこでも寝られることのできる人は羨ましいのではないでしょうか。

私が働いていた美容室の美容師たちは、割とすぐにどこでも寝られる人が多かったです。

疲れてるんだろうな。

ある時、パーマのロットを用意しようと裏に行ったら、先輩が立ったまま寝てました。

他にも、「下痢なのかな?」と思ったらトイレで寝てしまった同僚。

ボイラー室から聞こえる「あと5分」。

同僚A
同僚A
めちゃくちゃさぼってんじゃん!
私
時間が空いてる時だけどね。

睡眠って超がつくほど大事ですが、5分眠るだけでも全然違います。仕事の効率が良くなる。というのは、寝たことがあるからなんですがね。

忙しいときは、朝から晩まで立ちっぱなしでご飯も食べられないこともありますが、空いてる時間は有効活用した方が良いですよね。

シエスタを導入する会社も増えてるんだとか。

美容室のシエスタ。海外では見たことありますが、日本の美容室はあんまり見かけないかもね。だからこそ、どこでも寝られるっていうさいのう、得だと思います。

人を怒らせてしまう

損得で言うと「損」ですが、人を怒らせるっていうのも才能の一つですよね。

人を怒らせてしまう後輩がいました。

いつもはめちゃくちゃ優しい上司が怒っている。珍しい。と思ったらその後輩だった。

その後輩、ものすごく優しい子なんですよ。でも、怒られたことを忘れちゃうタイプ。

後輩A
後輩A
僕のことですか?
私
違うけど、忘れちゃうんだね。

言葉もちょっと少なめで、何が言いたいのか分からないこともありました。

優しいから、年配のお客さんには人気だったんですよ。

怒らせてしまう。怒られるのは損だけど、怒らないでその人の良いところを伸ばしていってくれる上司がいるといいですよね。

まとめ

この他にも、人とは違うことができる才能ってあると思います。

「自分には才能がない」「自分の才能を知りたい」って思うこともあるかもしれませんが、気付かなくても良いこともあったりなかったり。

私は自分い才能があるとは思ってないので、中島みゆきの「瞬きもせず」のフレーズ

僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも

コレ、自分に向けて連呼してます。

自分では気づいてないけど、周りで見てくれてる人はいるかもしれませんよ。