暑い日が続いていますが、自分の髪の毛にドライヤーをかけるのが面倒な美容師です(。-∀-)
夏のお風呂上りに冷房の中でドライヤーの冷風をTシャツの中に送り込むと、最高に気持ちが良いですよね!・・・ねっ!!
で、このドライヤーの冷風ですが、あるときお客様から、「ドライヤーの温風が出なくなって冷風だけでも髪を乾かしても傷まないかしら?」と聞かれたことがありました。
基本的には冷風だけでも傷みませんし、温風だから傷みやすいという事でもありません。が、少し注意も必要です。
髪の長さや髪質によって傷みやすさも変わりますが、今回は、ドライヤーの温風や冷風が髪にどう影響するのか、また冷風の使い方を解説していきたいと思います。参考になればと思います。
ドライヤーの冷風で髪は傷まない?
ドライヤーの冷風で髪は傷みません。
ドライヤーは熱や乾燥で髪が傷むというイメージがありますよね。「じゃぁやっぱり冷風だけの方が良いんだ!」という事でもありません。
毎日のドライヤーで傷むのは、
- ドライヤーが近い
- 乾かしすぎ
- テンションをかけたブロー
などです。
ドライヤーは風が出る部分が熱い風で、本体から離れるごとに風の温度が低くなるので、少し離して使った方が髪が傷みにくいですよ。
乾いているか心配で必要以上に乾かしてしまう人もたまにいます。乾かしすぎることをオーバードライと言い、髪の水分がなくなり乾燥の原因になります。頭皮の乾燥も心配です。
最初から冷風を使っても、冷風のみでも良いのですが、どちらかと言うと問題は「髪が乾かないこと」です。
乾かしすぎも良くないのですが、乾いていない髪の毛も傷みやすいんです。
ドライヤー【冷風のみ】でもありな場合
髪が短い人や乾燥毛の人など、冷たい風でもすぐに乾く人は「冷風のみ」でも問題ないと思います。
ただ、艶を出したり形をつけたいときは温風の方が向いています。
髪の毛が短くても髪が多かったり、もともと髪が長い人は、冷風だけだと乾かすのに時間がかかります。
あと、皮脂が多い人も乾きにくいですね。皮脂がコーティングして水分が飛ばないんです。キューティクルがしっかりしている人や枚数が多い人も乾きにくいです。
私の髪は肩甲骨が隠れるくらいの長さで、量は少なくはないです。が、すごく多いと言うわけでもないです。全体がしっとり乾くまで温風で20分ほどかかります。完全にしっかり乾かそうと思うと30分以上かかります。
そのまま寝ると朝も少し湿った状態で、冷風だけで乾かそうと思ったら多分1時間じゃ無理で、数時間かかると思います。
「冷風のみ」というのは、そのくらい乾きにくいんです。水分が蒸発しないんですね。
2度目になりますが、乾かしすぎも良くないのですが、乾いていない髪の毛も傷みやすいんです。
髪は濡れている方が傷む
髪の毛はは濡れている方が傷むという理由の一つは、髪のキューティクルは濡れると開きやすくなるということ。なぜかというと、髪は水分を含むと少し膨張するからなんですね。
風船が髪の毛で、キューティクルが付箋という例えです。
半分ほど空気が入った風船があったとして、風船の周りにウロコのように付箋を貼るとしましょう。何もしなければ付箋はそのままの状態ですが、空気を入れると風船が膨らんでいくので、付箋の先が広がったり剥がれて落ちます。
これが、髪が濡れると水分で膨張するので、キューティクルが開きやすくなる。という理由です。(・・・分かりにくいか!?)
濡れている髪の毛はキューティクルが開いたままになるので、傷みやすいんです。
もう一つは、水分を含んだ髪の毛は水素結合が切れるということ。
髪の毛って、内部で色々とくっついてるんですね(ざっくりですいません💦)。水素結合と言うのは、濡れると切れて乾くと再結合します。
寝癖が一番分かりやすいかな?
髪が濡れたままで寝てしまうと、寝癖がつきやすいですよね。濡れている状態で一度離れた結合が、寝ている間に髪の毛が乾いてそのまま再結合されるから。ブローも一緒ですね。
この結合部分は、再結合するときに切り離された場所ではなく近い場所と結合するので、寝癖は変な形に固まっちゃうんですね。
で、髪の毛の中の結合が切れるとなぜ傷みやすいのか?という事ですが、問題は髪の毛が濡れているという事。
髪の毛が濡れて少しキューティクルが開いていて、髪の毛の中の結合部分が切れている状態。これ、外からの刺激にすごく弱いです。
摩擦とかで髪が切れやすくなります。
美容室へ行って「乾かしてから寝て下さいねぇ」なんて言われることもあると思いますが、濡れてる方が摩擦に弱いからなんです。
冷風だけだと髪の毛は乾きにくいですよね。ドライヤーの温風・冷風が傷むのではなく、こういった要素で髪は傷むんです。
自然乾燥の方が傷む?
これ、美容師の中でも分かれる意見だともいます。
「熱で傷むからドライヤーじゃなくて自然乾燥の方が良いでしょ!?」という人と、
「濡れてるとキューティクルが開きっぱなしになるから乾かした方が髪の毛には良いでしょ!?」という人。
髪質によってだと思うんですよね。
私は少しクセがあるのですが、ドライヤーをかけないと表面がうねって乾燥しやすいです。で、摩擦とは関係なく、ドライヤーをしない日が続くと表面が傷むような気がしてます。
気がする程度なのでそこまで差はないんですが、ドライヤーをかけているときのほうが表面の髪の状態は良いのは確かですね。
ドライヤーをした方がキューティクルが整うからです。
反対に、毎日のドライヤーで髪が傷んでしまう方もいらっしゃいます。乾燥しやすい髪の毛や、軟らかくて細い髪の毛の方などは、比較的毎日のドライヤーで髪の毛が傷みやすいかもしれません。
この辺は髪の毛を見ないと何とも言えませんが・・・。
「毎日のドライヤーで傷んでる気がする」と言う場合、8割ほど乾かしてから自然乾燥するのが良いと思いますよ(´▽`)
ドライヤーの冷風はなぜあるのか
じゃぁ「ドライヤーの冷風って何のためについてるんだよ!?」っていう話ですが、髪の毛の形を固定させるためについています。
固定って言うとセットしたみたいに聞こえてしまいますが、そういう事ではないです(。-∀-)
そもそもドライヤーを使う目的は、髪の毛の水分を飛ばして乾かすためですよね。
でですね、髪の毛って水分が含まれているとキューティクルが開くといいましたが、熱でもキューティクルが開くんですね。
ドライヤーをしてすぐは髪は温かいでしょ?周りの空気によって徐々に髪の毛の温度が下がっていきますが、水分が減った髪の毛は同時にキューティクルが閉じていきます。
ドライヤーの冷風を最後に使うことでキューティクルが閉じるので、艶が出やすくなって形が安定するんです。
これは濡れた髪の毛だけじゃなくて、乾いた髪に使う時も同じです。(寝癖ぐらい形がついてしまうと濡らさないと直らないこともあります)
乾いた髪の毛にドライヤーの温風でキューティクルを少し開かせてから、カーラーを巻いて冷風をかけると形がキープしやすくなります。
ロールブラシで丸みを出したいときも、ロールブラシで髪を巻いたときに冷風をかけると早く形がつきますよ。
ドライヤーの冷風とカーラーの使い方

カーラーを使って髪をセットする方もいらっしゃると思いますが、ドライヤーを使うと時短でセットすることができますよ(*’▽’)
上で言った「乾いた髪の毛にドライヤーの温風でキューティクルを少し開かせてから、カーラーを巻いて冷風をかけると形がキープしやすくなります」をやりたいと思います。
やり方は簡単です。
1、乾いた髪の毛にカーラーを巻く
2、温風をあてる
3、冷風をあてる
だけです。
1、乾いた髪の毛にカーラーを巻く
今回使うカーラーは、「マジックカーラー」と呼ばれるマジックテープの素材のカーラーです。

このマジックカーラーは、中が空洞になっています。

乾いた髪の毛先から巻きます。

髪の毛がマジックカーラーにひっつくので外から固定して留める必要がないのですが、巻き込みすぎると髪の毛の厚みが出てたれてきてしまうので注意です。
私は髪が長いので毛先を巻いていますが、ボブも前髪だけの場合も同じです。
2、温風をあてる
先ほどカーラーが空洞になっていると言いましたが、この空洞に温風をあてます。

あまり遠くから風をあてると髪の毛がばらけることがあるので、カーラーにつけても良いと思います。

この時に強風であてると、同じように髪の毛がばらつくことがあるので、弱い風を送り込むのがポイントです。
髪の毛が乾いている状態なので、少々近くても傷むことはないでしょう。
カーラーに髪を巻き込む量にもよりますが、10~20秒ほど。
髪の毛を触ると熱が感じられると思いますが、ぬるいより少し熱めが良いと思います。
3、冷風をあてる
髪の毛が熱くなったら、ドライヤーを冷風に変えます。

・・・。使い過ぎて文字が消えてる・・・。何が書いてあるか自分でも分からない(^^;
「COOL」の方ですね。

髪の毛を触ると熱が冷めてくるのが分かると思いますが、この時にすぐ外さず、1分ほど待つと良いですよ(*’▽’)
というのも、髪の毛が冷めてもまだ安定していないんでで。少しだけ時間を置くのがポイント。
仕上がり
ドライヤーを使わないと20~30分ほど放置しないと形が決まらないのですが、ドライヤーを使うと5分ほどで終わります。
これはドライヤーを使わないで5分。

ドライヤーを使うって5分。

ドライヤーを使わないで早くカーラーを外してしまうと、ある程度形は付きますが、だれちゃいますね。
あとはスタイリング剤やオイルで仕上げると持ちやすいですよ。1日キープしたい方はハードのスプレーが良いと思います。
このやり方はホットカーラーでも同じで、巻いてから少し置いて冷風をかけると早く仕上げられます。
ドライヤーは温風・冷風を交互に使うと良い
カーラーを使う場合ではなく、普通に乾かすときです。
ドライヤーを使っていると髪の毛の温度がどんどん上がりますよね。途中で冷風に切り替えて交互に使うことで髪の毛の温度を調節できます。
お店でお客様にドライヤーをかけるときもたまにしますが、特に、量が多い方や乾きにくい癖の方はまとまりやすくなりますね。ボリュームが抑えられます。
ドライヤーの風の向きにもよりますが、髪のボリュームを出したいときは温風だけの方が良いかもしれません。で、最後に冷風。
「8割程度乾かしてから冷風を使う」という意見もありますが、仕上げに使う場合は、私は9.5割くらい乾いてから冷風を勧めています。
というのも、髪の毛って、乾いているようで実は水分が残っていることが多いんですね。でね、「8割程度」と言うと、8割乾いてない状態で冷風を使う人も多いんです。
本当に、最後の最後に仕上げっていう感じで冷風を使うと良いと思います。
温風と冷風を交互に使う場合は、まず半分ほど乾いたときに冷風。その後は、4分の3ほど乾いたときと最後に。と言う具合。
何度も何度も切り替えなくて大丈夫です。2~3回で良いと思いますよ(´▽`*)
まとめ
髪の毛を乾かすときに大切なのは、最初は強風で一気に水分を飛ばす事。風力がないドライヤーで長い時間温風をあてるのは良くないです。傷む原因ですね。
今回はドライヤーの冷風についてでしたが、是非、ドライヤーの冷風をうまく活用してみて下さい。