以前、「美容師からの切実なお願い」として「パーカーを着てこないでください」というTwitterが、数万リツイートされ話題になっていました。
「えっ!?美容室に着ていっちゃいけない服装ってあるの!?」というお客様がほとんどで、話題にしているのは美容師界隈だけです。(おそらく)
そんなわけなんで、フード付きパーカーが悪者になってしまうことが多いのですが、実際にお客様自身が困ることも多いんです。
美容室へ行くときにフード付きパーカーはNG?
これ、美容師によっても意見が分かれるところで、「いやぁ、パーカーって切りにくいよね」と言う美容師もいれば、「パーカー?問題ないけどね」という美容師もいます。
実際、美容室にフード付きパーカーを着ていってはいけないのか?
というと、全くNGではありません。
というか、着ていってはいけない服装などはございません!私は、パジャマで来てもらっても問題ない派の美容師です!
パーカーと言っても色々で、ラッパーとかスケーターがよく着ているような生地の厚いのってありますよね?
生地の厚いフードはたまに困ることはありますが、それを言ったら、生地の厚いニットや着物も同様です。
着物の場合はまたちょっと違うことで困ることはあるんですが(帯をつぶしちゃいけないとかね)、着付けがある美容室なのかでも異なります。
で、フード付きパーマ。
実はこれ、「美容師が嫌がるとか」って言われちゃいますが、お客様の方がデメリットがあるんですよ。
フード付きパーカーを着ていくデメリット
実際に、フード付きパーカーを着て来られる方はいらっしゃいます。
で、本当に困る時は脱いでもらいます。
基本的に、これで解決です。
気を使ってくれて「脱いだ方が良いですか?」と聞かれることもありますが、特に問題ないこともあります。
じゃぁ、どういう事がお客様にデメリットなのか。ということを少々。
パーカー着てると暑いかも
美容室に行くとクロスをかけられますよね。
クロスは美容室によって素材とかも違うんですが、私が使ってたクロスは、「カットクロス」「カラークロス」「パーマクロス」と分かれていました。
どう違うかと言うと、通気性の違いや生地の厚さなどです。
カットクロスに比べカラーやパーマで使うクロスは、薬剤や水が浸透しないように厚手になっています。
とはいうものの、カットクロスも水をはじくようなクロスを使っていました。
厚手のフード付きパーカーを着ていると、クロスを付けて首元の空気の流れを遮断されるるので暑いんですよね。
なんでパーカーは暑くなっちゃうかと言うと、首元や背中に生地が重なってしまうからです。
これって、美容師側じゃなくてお客様側にとってデメリット。
「すいません(;´∀`)脱いでいいですか?」と言われることもあります。
グイッと引っ張られるかも
特に男性や、ショートやボブの方に多いんですが、襟足をカットするときに洋服があると切りにくいことがあります。
これはパーカーに限ったことではなく、首元がハイカットのニットやシャツも同様です。
基本的に内側に折っていただくことが多いのですが、フード付きパーカーは厚手なので、折り込めない。という事実。
ジッパーもないフード付きパーカーの場合(厚手のニットでハイカットも同じなんですが)、首の後ろを広く開けるため、グイっと、後ろに持っていかれることがあるかもしれません。
もちろん、「ちょっと引っ張りますね」とは言いますが、どのくらい引っ張るかは美容師次第。
「うッ」となる可能性もあり、やっぱりお客様にデメリットです。
カラーやパーマの薬剤
基本的には首元に「タオル+クロス」なので、カラー剤や薬剤がパーカーについてしまうという事はありません。
ただ、タオルやクロスも100%カバーできるわけではないので、私はさらに、洋服のふちにラップをします。
可能性としては低いですが、襟元が汚れてしまう。なんてこともあるかもしれません。
そう考えると、やはりパーカーを着ていくというのは、リスクが高いですよね。
シャンプーの時、多分苦しい
首元に厚みが出てしまって困るのが、シャンプー台です。
シャンプー台は首が収まるようになっていますが、背中に厚みがあると頭が下に下がってしまいます。
もしくは、頭が浮きます。
専門的な話になってしまいますが、シャンプーでネープ(えりあし)を洗う時、水がクロスの中や床に流れていかないように、シャワーのノズル(シャワーヘッドのこと)を小指や薬指で抑えて流すんです。
で、頭が浮いている状態だと、襟足を流していない時も水が首元に流れっぱなしなので、クロスの中に入って行ってしい、パーカーのフードを濡らしてしまう可能性もあります。
まぁ、私はそんなことないですけどね!
まとめ
美容室にパーカーを着ていくことは「あり」ですが、もしかしたら嫌がる美容師入るかもしれませんね。
そして、お客様にもデメリットがあることをお忘れなく。