美容師の悩み・辛さ

美容師として「ブレる」とか「ブレてない」とか。ブレちゃいけないのか?とか。

よく、「あの人は軸があってブレてない」とか「信念がある」「芯がある」とか、反対に、ころころと考えの変わる人を「ブレブレだな」なんて言ったりしますよね。

「ブレてない」方が良い。という風に言われることも多いと思います。

で、美容師として働いていても、貫いている人とか芯がある人は魅力的に感じますし安心します。

でも、みんながみんな、ブレてなくて強くて信念があってってわけじゃないですよね。

「ブレてない」って感じない人でも、魅力的だし安心することもある。

美容師として、「ブレない」って重要かな?って思ってしまったわけです。

美容師として「ブレてる」とか「ブレてない」とか

「ぶれる」

広辞苑や辞書などには、

・揺れ動く
・定まった位置からそれる
・正常な位置からずれる

と書いてあります。

人として、「ブレてない」って言うのは、どんなんだろう?って考えたときに、

・自分の考えがしっかりしている
・人に流されない
・目標がある
・自分軸がある
など

このようなことが浮かびます。

「自分は意思も弱いし、考えも変わることも多いし。ブレてるな~」って悩むこともあるかもしれないですが、私が思うに、美容師にしても他の職業でも、ブレない人っていないと思うんですよ。

後輩A
後輩A
そうなんですか?
私
うん。「ブレない」って言うのは、経験や成長で培われたるものだと思うんだよね。

人間なんて、考えも変わるし人に流されることもあるし、目標が途中で変わることもあると思うんです。

美容師として働きだしてからも、色々な人と触れ合ったり先輩や上司の意見を聞いて、自分の考えが変わることもある。

実際に美容師の仕事をし出して、自分の描いていたこととギャップがあり過ぎて、目標が変わることもある。

気持ちとか心って、誰でも細かく揺れ動いてると思うんですよ。

そのふり幅が大きいと、やっぱり軸もずれやすい。

同僚A
同僚A
気持ちや考えが揺れ動く頻度なのかしら?
私
それもあると思う!

一昨日思ったことが、昨日は「やっぱりこう」ってなった。で、今日になったら「やっぱり違う!こう!」ってなることもある。

それが良いか悪いかっってことじゃなくて、「自分はブレてるな」って思う人は、そういう自分が嫌だな。ってなりますよね。

そう言う場合も、色々経験して学んで、何が良いか良くないかというのを、自分の中につくることだとも思うんです。

あと、見せ方。

後輩A
後輩A
見せ方ですか?
私
そう。自分では「ブレてるな」って思ってても、それを表に出さないこと。

美容師として働いていて、お客さんに不安感を覚えさせないことは大切だなって思うんです。

「これでいいのかな」「あ、あっちの方が良かったかな」って思うと、表情や行動に出ちゃう。そうするとお客さんも「え?私の髪の毛大丈夫?」って不安になってしまう。

これは技術の安定感とかもありますが、そういう気持ちを表に出さないようにしていると、自然と気持ちも安定してくるケースもあります。

お客さんにセットしてて、髪の毛の見せ方って重要でしょ?自分の見せ方も重要だと思うんですよね。

自分をうまく見せれるようになると、ブレって減るとも思う。

ブレちゃいけないのか

そもそもブレちゃいけないのかな?って思うこともあります。

「ブレる」「ブレない」って自分判断だったりしますよね。

人を見て「あの人ブレてる」って思っても、その人は自分のこと「ブレてる」とは思ってないこともある。

反対に、人を見て「あの人ブレてない」って思っても、本人は「自分はブレてるな」って思ってることもある。

同僚A
同僚A
人によって「ブレ」の基準も違うもんね。
私
そうそう!まさにそう思うんだ!

人って、色々な場面に対応して違う顔があると思うんですが、その中で「ブレてる」か「ブレてないか」もある。

私が長年付き合いのある美容師の友人。最初に遊び出した頃、考えもよく変わるし人の意見に流されやすい感じがあって、「あ、ブレやすい子なのかも」って思ってたんですよね。

・上司に言われてそっちの方が良いと思ったんだよね。
・調べたらこっちの方が良いみたいなんだよね。
・やってみたら「なんか違うな」って思ってやめた。
とか。

でね、美容師として仕事が出来るかできないかって言うと、めちゃくちゃ仕事ができるんですよ。テキパキしてるし迷いもないし、技術もあるし指名も多い。

「美容師としての仕事」という場面ではブレてない。

けど、それ以外に、美容師としての仕事のあり方っていう考えや日常生活ではブレやすい。

いや、これはその友人の例ですが、何年も悩みを聞いてるけど、悩みの内容が変わらない。ある意味ブレてない。

同僚A
同僚A
時間がもったいなくない?
私
うん。悩んでる時間はもったいないよね。でも、他人に迷惑はかけてない。

友人だからこそ、色々悩みを行ってしまうって言うのもあると思いますが、美容師として、経営者として、そこでの考え方がしっかりあれば良いんじゃないかと思うんです。

ふつうは、いつも考えていることって仕事に影響すると思うんですが、仕事に影響しないって、プロだわ。

仕事にも影響してしまう人もいると思います。むしろ仕事でブレやすいって人の方が多いのかな。

私は、ブレて良いと思うんです。

はじめはみんな何が良いかなんてわからない。悩んで考えてブレて成長して、そうやって分かってくる。もんだと。

ブレるのが嫌なら論理的に考える

自分でブレるのが悩みっていう人に提案です。

見てて「ブレてるな。」って思う人は、頭の中がごちゃごちゃしてる気がします。

決断しなければならない時に考えて過ぎて迷いが出る。他人の意見や目が気になる。結局何が良いかわからなくなってしまうというケース。

美容師として「論理的に考える」というのは大切だと思ってます。

後輩A
後輩A
ちょっと難しいんですが・・・。
私
例えば、全く違う髪質なんだけど同じような髪型にしたい2人がいたとして、薬剤やパーマ液の種類って変えるでしょ?
後輩A
後輩A
そうですね。時と場合によって。
私
つまり。この人の髪質は硬くてパーマがかかりにくいから強いパーマ液を使う。って言うのは論理的な考え方。
後輩A
後輩A
あぁ、なるほど~。自然にやってたかもしれません。

「論理的に考える」って言ってしまうと難しく捉えちゃうんですが、髪型の仕上がりをイメージして、何が必要か考えることです。

そうすると、口でうまく説明できるようにもなるし、お客様が納得しやすい。

パーマだけじゃなくて、カットもカラーも同じです。

で、考えがぶれやすい人も同じで、自分には何が必要かを見極めることです。

あ、でも、感覚で仕事出来る人はやらない方が良い。感覚が鈍くなることがあるので。

何か一つ「コレ」を見つける

ブレないためには、自分には何が必要か見極める。

って、見極めるのが分からないから悩んでしまいますよね。

何でも良いので、何か一つ、自分の中で「コレ」って言うのを作ると良いと思います。

後輩A
後輩A
何でも良いんですか?
私
うん。人に迷惑にならないことなら本当に何でも良い。

私は、自分の中の「コレ」っていうのは、「おもしろいか」「おもしろくないか」なんですね。

大笑いできるかできないかってことでもないし、面白い髪型にするってことでもありません。自分にとって興味があるかないか。ということなのかな。

本当、何でも良いんです。

例えば、悪口を言わないって決める。それが軸になる。そうすると今までの考えとか行動が変わってくる。

一つ、決めるてそれを守る。って言うのは、軸になってブレにくくなるんじゃないかと思うわけです。

まずは一つ。

大切なのは柔軟性

美容師じゃなくても仕事に関して柔軟性は大切ですね。

軸がブレない。これって変な方向に行ってしまうと、自分の考えだけに固執して相手の意見を尊重できなくなるケースもある。

相手の立場になって物事を考えること。臨機応変に対応できること。

「自分、ブレないんで!」って変に頑固になるよりも、美容師として柔軟性は大事です。

ブレない軸があって、何にでも対応できる柔軟性があると最強だよね。

まとめ

「なんか最近、ブレてるな」って自分で思って書き出した、ブレるブレないの話。

書いてて、自分でもよく分からなくなってしまいました。

ん?優柔不断とはちょっと違うな。とか。

頑固とか正義感が強いとかと、実は似てるな。とか。

考えているうちに、「小さな揺れならブレても良くない?」ってなりました。

で、最終的に柔軟性が大切なんだよなぁ~。というところで落ち着きました。