美容師になる動機は人それぞれだと思いますが、美容師になるときに目標や希望があったと思います。
憧れたりやりたいって思って美容師になった人が多いと思うんですよ。
思っていたのとたのと違ったり人間関係だったりで辞めてしまう人も多いんですが、そうではなくて「つまらなくなった」「飽きてしまった」という人もいると思います。
今回はそんな話し。
美容師は目標がないとダメなのか?
目標がなくてもイイ。と言うのが私の意見です。
結論から言うと、「目標はなくても仕事はできますが、ないよりあった方がイイ」です。
一つ間違っていけないのは、お客さんに対して手を抜かないこと。
・自分のお店を出したい(独立)
・ヘアメイクアップアーティストになりたい
・海外の美容室で働きたい
・カットがうまくなりたい
・着付けもできるようになりたい
など
目標と言っても様々あるわけですが、ある時ふと「あれ?私、昔はこう思ってたよな」と気づくこともあります。
私の場合、スタイリストになってから何年かは自分の中の目標と言うのはありました。
「指名で一番になってやろう」とか「毎月の売り上げ目標」とか。自分に課してました。
若い頃はタレントさんを担当するようなメイクをやりたいって思ってたこともありましたよ。海外でも働きたかった。
「じゃあそのために何をしたんだ」とか、今回はそんな話しじゃないんです。
忙しく働いていると、若い頃に描いていた夢や希望が薄れてしまうのは美容師だけじゃないはずです。誰でも目標や夢を見失うこともある。現実を知るっていうこともあると思います。
で、お給料が安定してきたくらいから、そういった野心的なものもなくなってきたんですよね。
でもね、面白くなかったんですよ。残念ながら、もっともっとは私には無かった。
安心感と引き換えに、やる気を少し失いました。
でね、話とは関係ないんですが、面白いことに野心的なものがなくなってからの方が指名数が伸びた。
多分、「美容師の仕事が面白くない」とか「美容師の仕事がつまらない」って思っている人は目標がないっていう人が多いんじゃないかって思います。
それはそれで有りだと思います。
生活のために働く
有りでしょ?ダメなの?
男性の美容師に多いのかな?って思います。
結婚して子供ができて働かないといけない。今から転職はリスクがあるし、手に職の美容師の方が安定しているから続ける。っていうパターン。
生活をしないといけないからお金のために働くのは当たり前だし、普通のことだと思います。
そこで悩んでも仕方ない。もう、割り切るしかない。
でも、実際に美容師として魅力がある人は、楽しそうな人なんですよね。
美容師じゃなくたって淡々と働いてたらつまらなくなったり面白くなくなったりしてしまうと思うんですが、その中でどう楽しむか?って考える人。
「この忙しい中で、僕はどうやって競馬中継を聞くか」
「この忙しい中で、僕はどうやってお小遣いを増やすか」
「このカラー剤の色をうまく出すには・・・。」
「この髪質にあったパーマは・・・。」
まぁ、仕事にしても仕事じゃなくても、どう工夫するかとかどう楽しむかっていうのを考えてると面白くなるかもしれませんよね。
私は、心理学のことを知ったらちょっと楽しくなりました。
「あ、今この人嘘ついた」
「本当は目を合わせない方がイイ」
とかね。
飽きてしまった・つまらなくなった
とにかく美容の仕事に飽きてしまったり、つまらなくなったっていう人もいると思います。
そういう時って、周りの人の熱量とか意欲とかがうざったくなってしまうことがある。
私は性格けっこうねじ曲がってるから、アルバイトの情報誌を見て「みんな仲良く楽しい職場です」が嫌いなタイプでした。
美容師として努力しなきゃいけない事はたくさんありますが、すぐに「努力」「根性」というのを出してくるのは好きじゃない。
でね、うざいなぁって思ってしまうと余計に楽しくなくなっちゃうんですよね。
どう楽しむかって言うのを考えるのも嫌になっちゃう。こともある。
つまらない、面白くないって思ってる時って何にも入ってこないんですよ。
そういう時って他の仕事を探したりすると思うんですが、他の仕事をしたらしたで何年かで飽きますよ。
つまらない・面白くなくなったら一旦右に
これはあくまでも私の意見。で、私がしたことです。
つまらないし面白くないのに、「小さくてもイイから目標を持とう」とか「美容師として大切な事は」とか「美容師のやりがい」とか、全く参考になりません。
だって、それを聞いても「フッ」って思っちゃうだけですから。
とりあえず仕事のことは右に置いてみる。なんなら左でも良い。
美容師という仕事以外に、自分が好きな事をとことんするんです。深堀り。
何でも良いんですが、私の場合は本を読むことでした。漫画も好きです。あと、温泉も好き。旅行も好き。
仕事の時間が長いし、それ以外にも練習をやったり見たりしないといけないこともありますが、思い切って練習をしないという選択肢を選ぶんです。
自分が好きでやってることって楽しいでしょ?
実際に趣味の方に力入れてる美容師多いですよ。
一つは、仕事が一番じゃなくて良いという事。
一つは、自分の好きな事をしていると美容師の仕事も楽しくなるという事。
それでもやっぱりつまらない、面白くないって言うのであれば違う仕事を選んでもイイと思いますよ。
そういう元美容師もいます。
生活のために美容師続けるとしても、他に面白いことを見つけるのはイイと思います。
美容師の仕事を深堀するのもイイ
いつだったか、ホンマでっかTVで植木先生だったか中野先生だったか、「嫌いな人を観察すると好きになる」と言う様な事を言っていました。
番組内で言ってたのは運が良くなる方法で、運が良い人の特徴だったと思います。
質問がいくつかある中で「自己肯定」ってことだったんですが、これって物事もそうなんじゃないかなぁって思います。
嫌いな人を観察するといいところも見えてくるが、最初に感じた嫌な感じも大切にする。
嫌いな人を観察すると、自分の嫌いなところも見えてくる。
自分の性質を良く知ったうえで評価すると、自己肯定感が高くなる。
というものでした。
運がどうとかって言うのは置いておいて、やりがいを感じなくなっているというのは、自己肯定が低くなっているというのもあるかもしれませんよ。
人じゃなくても、つまらないな、面白くないなという仕事を「何でそうなんだろう?」と見直してみるのもイイのではないかと思います。
深堀していくと「あれ?なんか面白いな」って思うことがあるんですよ。
そういう気力もわかないっていうのも本音ですが・・・。
まとめ
生活のために働くのは当たり前。
美容師として目標はなくても仕事はできますが、ないよりあった方がイイ。
その目標は美容の仕事じゃなくてもイイ。
つまらない・面白くないという理由を考えてみるのもイイ。
というのが私の意見でした。
忘れてはいけないのは、お客さんに対して手を抜かないこと。