昔は「左利きってカッコイイ~」って思ってましたが、左利きの人の話を聞くとけっこう大変そうです。
考えてみれば、世の中にある色々なものは右利き用に作られていることもありますもんね。
これは美容師も同じで、道具・作業・何かと不便があるみたいです。
左利きを右利きに矯正した方が良いのか?と悩む美容師もいます。
私は右利きなんですが、左利きの美容師を見てきました。そんな左利きの美容師の苦悩のまとめです。
美容師の左利き用シザーが高い
美容師にとってなくてはならない仕事道具、「シザー(ハサミ)」。
おそらく、初めて美容師専用のシザーを使うのは専門学生の頃だと思いますが、美容師として働くようになって買おうと思ったシザーが高くて、笑った記憶があります。
私が4万で買ったセニング(スキばさみ)。同時期に左利きの先輩が同じメーカーの同じ型のセニングを購入したんですが、6万でした。
通常のシザーも差はないと言っても、やはり右利き用より左利き用は高いわけで。5万のシザーが、左利き用では6万5千円とか。
ハサミによって色々みたいです。
左利きの美容師たちは、「こればかりは仕方ない」という感じでしたね。
左利きだと、子供の頃から文房具って大変みたいで、定規、彫刻刀、カッター、修正テープ、家庭科で使う包丁などなど。その中でもハサミってよく使いますよね。
「子供の頃に直された」っていう美容師もいました。
例えば、ペンやお箸など作業するのは右で、ボール投げるとか打つとかは左。
私の甥っ子は左利きで、野球のグローブ買う時にお母さんが悩んでたな。下の子に回せないと。そして、高いと。
高いのはシザーだけじゃないですが、やっぱり高いのは間違いない。
先輩のおさがりハサミがもらえない
これは私が働いていた所だけかもしれませんが、なぜだか、美容師の受け継がれてきたハサミなんてものがありまして。
それは、その美容室で作られているハサミで、買っても買わなくてもいいんですが、「おさがり」的な感じでした。
研ぎすぎて、刃先が見たことのないほど鋭角!
先輩が新しい自分のハサミを購入して回ってくる。って感じだったんですが、左利きの同期が悔やんでましたね。
「なぜ自分は左利きなんだ!?」と。
誰に受け継ぐとかはなかったんですが、左利きは不利なのかと。
その代わりに、利き手に関係ないコームやブラシなどのおさがりはもらってましたけどね。
最初の頃は高くて買えない道具は、おさがり使ってましたね~。
ワインディングを教えてくれる人が少ない
専門学校の頃、左利きの同級生は数人いましたが、先生は慣れてるから左利きの生徒でも問題なく教えてるんですよ。
で、私がパーマを教えてる時、「あれ?これ、左手だとどう巻くんだ?」ってなりました。
左利きの上司にワインディング教わってる時に、「あれ?右でどうやって巻くんだっけ?」と、反対もありましたが、やっぱり右利きが多いので、たまに左でやると分からなくなっちゃうことも多い。
ひじの角度とかよく分からなくなっちゃって、向かい合って教えてたな。
これ、私の教え方が良くないのかしら・・・。
右利きに直した方が良い?
完全に左利きなのか、右も少し使えるかにもよりますが、美容師になるからって右利きに直している美容師は私は見たことないですねぇ。
もともと両方使える人は、右でハサミ持つようにしてたりしてましたが、完全に左利きは難しいのではないかと思います。
例えば、右利きでも左でブラシ持って作業することも多いですし、実は左手を使う機会は多い。
子供時代だったら良いのかもしれませんが、大人になって左手の人が右手に直すのは、ものすごく労力がいりますよね。
ハサミが高いというデメリットはあるものの、直さなくても問題ないと思います。
右利きだけど苦労すること
これは私のことになってしまいますが、右利きなのにシザーケースを左側にしかつけられません。
はじめてシザーケースを使った時に、「あれ?なんか違和感」。
そういえば、かばんを肩にかけるときも右からしかかけられないな。って分かったんです。
反対に持ったこともあったんですが、肩から落ちちゃう。なんかうまくいかない。腰につけて右側にしたこともありましたが、やっぱりしっくりこない。で、結局ずっと左側にきてます。
「あ、左利きの人ってこんな感じが日常なんだな。」と、左利きの大変さを思いました。
うん。直したい気持ちはあるけど、癖もあるし、直さない方がやりやすいこともあるんですよね。
まとめ
私が知っている左利きの美容師は、そんなに大変そうではありませんでした。
細かいところで不便なこともあると思いますが、慣れなのかな?
左利きが大変なのは分かりますが、それでも「カッコイイ」と思ってしまうなぁ。