美容師の悩み・辛さ

練習嫌いな美容師が極めたい事は【効率の良さ】しかない!!

美容師 練習 効率

美容師にとって「練習」というのは不可欠ですよね。

大切だと分かっているけど、やっぱり練習は面倒くさいし嫌いだという人もいると思います。

体で覚えるのも大切なんですが、そんな「練習嫌い」な美容師には、効率よく練習することをお勧めします。

効率よく練習するというのは、数をこなすのではなく理論的に考えることです。

【美容師】効率が悪い人の特徴

後輩A
後輩A
効率が良くない練習方法ってどんなですか?
私
うん。じゃぁいくつか見てみよう。

色々な練習に手を出す

練習方法もお店によって違います。一つ一つ課題をクリアしていくやり方と、いくつかのスタイルを同時に進行していくやり方もありますよね。

私がアシスタントのときは、パーマであればロングのウェーブスタイル、前髪やサイドを流すスタイル、自分が提案したスタイルなどでテストがありました。

カラーも同様で、白髪染め、おしゃれ染め、酸性カラー(マニキュア)、ウィービングなど。

でね、ウィッグでテストをして合格したらモデルさんで試験と言う流れだったんですが、どれからやっても良かったんです。

後輩A
後輩A
僕は「今日はこれやろ~」って感じで練習してました。
私
それも良いと思うけど、なかなか手が慣れなくない?

もちろん同時に進行していくというやり方もイイのですが、練習時間は営業後の短い時間なので、毎日違う事をしてしまうとその課題に慣れるまで時間がかかってしまいます。

ただやみくもに「アレもコレも」という練習方法は効率が良いとは言えません。

全て上手くやろうとする完璧主義

とにかく一つのことを完璧に仕上げないと気が済まない。という人もいると思います。

完璧主義が悪いわけではありませんが、こだわりが強く「もっとキレイに巻こう」「もっとうまく塗ろう」と思っていると時間もかかります。

美容師にとって施術がキレイなのは大切ですが、それと同じように応用も大切です。

練習の段階で完璧を求めてしまうと、なかなか応用へ進めません。

やっつけになってないか

何回も何回も練習していると、ただ練習するだけでやっつけになってしまうことってありませんか?私だけか(?_?)

くり返しての練習は必要ですが、飽きてきちゃいますよね。

もちろん繰り返しの練習は必要ですが、ただ繰り返せばいいと思っているとやっつけになって習得できるものもできません。

やっつけに練習する人は、イメージが足りてないんだそう。



面倒くさいなら【物量】ではなく【方略】

いつだったかテレビを見ていた時に、「面倒くさがりの人ほど成果を出す!?」というのを取り上げていました。

どういうことかと言うと、回数をこなして(繰り返して)上手くなる方法と、どうしたら上手くなるかを考える方法。

回数をこなしてすることを【物流主義】といい、どうしたらうまくなるか考えることを【方略主義】と言うんだそう。

同僚A
同僚A
ホンマでっか!じゃない?
私
そうだ!ホンマでっか!TVで植木先生が言ってたんだ!

方略主義の人ほど、方法や方略にこだわる傾向があるんだそうですよ。

これって、めちゃくちゃ練習方法に当てはまりますよね。

私はものすっっごく面倒くさがりなんですよ。なので、何かにつけては「どうしたら楽にできるか!?」というのを考えます。

でも、小学生の頃は何も考えてなくて習い事をしてました。

ピアノを6年間習ってたんですが、全くうまくないんです。いまとなっては音符も読めるかどうか。

6年間習ってて上手くならないって、どう考えても練習不足か何も考えてなかったか。

練習が面倒だなって思ってたり、練習嫌いってひとは、徹底的に方略主義になったら良いと思うんです。

そこにはやはり効率の良さが必要。

【美容師】効率よく練習するには

練習が嫌いな人は、早く上手くなって早くスタイリストがイイと思うんです。

あ、いや、もちろん練習が好きな人もそうだと思うんですが、ずっとアシスタントは嫌ですよね。

じゃぁ、どうやって効率よく練習できるか。いくつか見て行きましょう。

スケジュールを立ててみる

毎日練習するのが嫌なら、1週間に数回、課題を決めて取り組む。というやり方が効率がイイと思います。

これは集中力の問題。

毎日仕事終わりに練習してたら疲れちゃうし、体にも負担がかかりますよね。

そうなると結局ダラダラした練習になっちゃうんですよ。

同僚A
同僚A
やらない日を作るっていうのもありかもね。
私
そうよ。飲むときだって休肝日が必要でしょ?
同僚A
同僚A
おぉ!確かに必要だね!!
後輩A
後輩A
いや、なんか違うと思うんですが・・・。

「今日はやらない」って気分で決めるのではなく、1週間くらい予定をしっかり立てるのもポイントです。

「今日はいっか」ってなると、それが癖になるからダメです。

で、やる時はとことん練習する。

何をしたら効率がイイかを考えて、優先順位を付けることも大切です。

自分の癖を把握する

自分の癖を把握するのもなかなか難しいです。分からないから回数をこなして練習してしまう。

変な癖がついてしまい、それが分からない状態だと回数をこなしても上手くなりません。

後輩A
後輩A
手の角度とかですか?何回か注意されました。
私
うん。上司や先輩が見てくれてると注意してくれるよね。

手の角度、目線、姿勢など、癖と言うのは一度ついてしまうと抜けにくいですよね。見てもらうのは大切ですね。注意されないと分からないこともあると思います。

というか、癖があったらいけないのか?ってはなし。

変な癖でもそっちの方が上手くいく人もいます。これも練習を重ねて知っていくと良いと思いますが、「自分はこっちの方がやりやすい」と言うのが分かれば変な癖でも問題ないと思ってます。

この辺は、基本を知っているか知っていないかでも変わります。やっぱり基本は知っていた方が良い。

知って意識すること。これだけでもだいぶ違います。

苦手分野をどう攻略するか

自分の苦手なものについて、深く考える。苦手なものの本質を見抜くのもポイントです。

例えば、ワインディングが苦手だとしましょう。

どうすれば上手くワインディングができるようになるのかを考える「方略」ですね。

後輩A
後輩A
やっぱり数をこなすことじゃないんですか?
私
数も大切だけど、 それだけじゃ上手くなるのに時間がかかると思うんだよね。

いつもロット(ロッド)が上手く収まらず、ロットの両側の髪の毛が浮いてしまう。としましょう。

まずは時間を測らず上手い人のまね。上司や先輩に頼んでもイイですし、最近では動画も見られるので便利ですよ。(動画を見てイメージするのはすごくいいと思います。)

この時に、スライスの厚さや巻き込む角度など、細かいところも意識して。

上手い人と自分との差、自分のどこがいけないのか、そこに気付くと効率よく習得できるようになります。

でね、今まで色々試してきたからこそ分かるんですが、方略的に考えてもダメなこともあって、数だったりすることもあるんです。悲しいかな。

漫画『軍鶏』の中でナルシマリョウも言っています。

気が遠くなるほど何千回でも何万回でも繰り返す
それが最短の道!

宮本武蔵も「五輪書」の中で言っています。

千日の稽古をもって 鍛となし、 万日の稽古をもって 錬となす。

でもね、ただただ繰り返すのではなく「さっきはこうだったから今度はこうしよう」とか、そういった繰り返しはやっぱり必要。

そんで、どうやってうまくなるかを考える癖はあった方がイイですよね。

上司や先輩にポイントを聞く・まねる

実際に、どうやって練習したか聞いて見るのもイイですよね。

まぁ、大体「数をこなすことだね」と言われることが多いですが。

私が思うに、出来ないことが早くできるようになる人って、見てるポイントが違うと思うんですよ。

後輩A
後輩A
見てるポイント?
私
見るのが上手いって言った方がイイのかな?

見てる所が細かくて、それを全部頭の中で繋げられるひと。自分が練習したことに対してイメージがちゃんとある人。

ワインディングの仕上がりのイメージがしっかりできてるとかね。

どうやったらうまくなるのか。というのを考えていくと、「観察力」があるというのは大事かと思います。

観察力を付けるんだったら、目の前の練習で数こなすわ!ってなる人もいるかもね。

練習以外に観察力や細かいことを気にしないといけないのは、時間がもったいないですもんね。

そういう場合は、「模倣」するというのはけっこういいですよ。

さっきのワインディングを真似すると一緒なんですが、上司や先輩が見せてくれるものと、自分がしたことを比較。

まねるって言うのは、自分がやったことのどこがいけないかが分かりやすい。

自分がやられてみること

練習する内容によっては、まずは自分がやられてみる。

シャンプーの練習の時なんかは、最初は洗われたりしませんでしたか?

ここでも必要なのが、自分と上手い人の差を把握すること。どこが違うかを見極めることです。

後輩A
後輩A
最初はそれもできないと思うんですが・・・。
私
うん。最初は比較するのも難しいと思う。

というか、自分がどういう風にしてるのかも分からないこともあると思います。

私が先輩にしてもらったのが、ワインディングの巻き込み。「巻き込みが強くて根元が引っ張られる」と言われたことがありました。

ブローなんかでもそうですね。「引っ張られ過ぎて痛い」とか、反対に「テンションがかかってないから形になりにくい」とか。

先輩が私の髪の毛に(薬剤は水で代用)巻いてくれたんですが、途中まではテンションがしっかりしてるけど、根元が痛くないように収まる感じ。

自分でされて「全然痛くない」と思ったんですが、自分との違いが分からなかったんです。

同僚A
同僚A
そういうのはウィッグでやっても分からないよね。
私
そうそう。練習させてくれる先輩がいてよかった。

何店舗か回ったことがあるから分かるんですが、ウィッグだけで練習しているところと先輩や上司が練習台になってくれるところののアシスタントの技量は結構違う。

効率よく練習するには、自分がやられて見るのと人にやってみると言うのはかなり大切かと思います。あと、どう違うかをしっかり考えることも大切。

カットだったら、他の美容院で切って見るのも良いかもしれないですよね。気づきがあるかもしれません。

まとめ

効率よく練習するためには

・自分の癖をを知る
・苦手分野をいかに行楽するか考える
・聞く・まねる
・自分がやられてみる
・先輩や上司に頼む

私、練習も嫌いだったし、アシスタントの時はただただ数をこなすだけだったんですよ。

でね、練習する側もどうやってうまくやったらいいかを意識するのも大切なんですが、教える側も上手く教えられると良いよなぁって思うんです。

あの時、もっとうまく教えてくれたら。ってことじゃないんです。

練習を見るようになって、どうやったら早く上手くなるコツを伝えられるかなって。

美容師は多分、コーチング的な事ってを勉強してこないですよね。というよりも、教えてもらわない。

練習を見て教えるときに、自分がやってきた経験と自分が教わったことなんですよね。コーチングの研修とかがあればお店的にも効率が良いと思うんだよなぁ。とか。

・・・はい、それました。

今日のポイント:「練習嫌いならとにかく考える!」