自分で髪の毛を切って失敗したら、どうしたらいいのか分からなくなりますよね。
私は、全部ではないんですが、小学生の頃から自分で自分の髪の毛をカットすることもありました。
つむじ周りの髪の毛がオバQのように立ってしまったあの日。母に「明日学校休む~~~」と泣きついたこと。
毎回後悔するのに、試験前になるとなぜか髪の毛を切りたくなる心理。テストもボロボロ。髪はバラバラ。
自分で髪の毛を切って美容室で直してもらいに行くも、恥ずかしい。そして、思いのほか短くなってしまい、自分が悪かったにもかかわらず「きれいにまとまるようになったよ」と美容師さんに言われ「あぁ、はい。」と悲しくなった日。
今では全部良い思い出です。
今でも自分で髪の毛をセルフカットすることもありますが、切り方を知っている分だけ失敗は減りました。でも、自分で切るところが難しい所もあります。
セルフカットで失敗して美容室へ駆け込む方への話。
セルフカットで失敗!基本的には美容室で修正可能ですが・・・。
自分で自分の髪の毛を切って、美容師さんに「自分でカットしないで」と言われてしまう人もいるようですが、そんなこと言ったって仕方ない。
髪は伸びるし重くなるし、ちょっとだけのカットで美容室でお金を落とすなら、自分で切りたいもんです。
自分で髪の毛をカットする方はけっこういらっしゃいます。
ものすごく上手くて分からないこともあれば、「あれ?自分で切ったのかな」と思う方もいます。
これ、何の違いかと言うと、慣れだと思います。美容師で自分の髪の毛を切っている人の中でも分かる人もいます。
で、修正することはもちろん可能です。なんですが、完全に修正できないこともあります。
セルフカットで失敗例と修正方法
「セルフカット」と言っても、みんな違うし、みんな良い。
切らない方が良いよ~。と言うわけではなく、こういう時はこういう風に修正します。という例をいくつか。
切り過ぎた
セルフカットで失敗するケースとして一番多いのは、前髪にしても後ろ髪しても、短くなり過ぎてしまうことだと思います。
よくあるケースは前髪。前髪がある人は2~3週間くらいで長さを感じるんじゃないかと思うんですが、前髪が長くて、ある日突然切りたくなる人もいると思うんです。
短くなり過ぎてしまった髪の毛。これはカットのラインにもよりますが、どのくらいごまかせるかで直します。
パツン。ブツっ。っと短くなっている場合は、バランスを見て毛先の量を減らしてなじませます。
前髪で言うと、前髪の真ん中の長さではなく、両サイドの長さが短くなり過ぎて幅が広くなってしまったケース。結構多いです。
髪の毛の厚みを調整するだけでもかなりなじみやすくなります。
また、「短くなり過ぎた!」と感じるのは、部分的に切ってしまうから。という事もあるので、短くなった髪の毛とその近くの髪の毛につながりを持たせるとかなりなじむことも多いです。
自分で切ってて難しいのはこのあたりかと思います!
私は前髪でも横でも自分で切ることがありますが、つながりを意識して切らないとなじみません。切らない部分も長さをチェックしてつなげています。
で、自分では手が届かなかったりして、できない角度もあります。
あまりにも短くなり過ぎた髪の毛は修正が難しいです。
穴が開いてしまった
「穴が開く」というのは、なんぞや?ですよね。
髪の毛はつながりがあると言いましたが、ラインでカットしていて、そのライン上に出てこない部分を「穴が開いてる」と言う事があります。
バリカンで自分の髪の毛を切っている人は分かりやすいと思いますが、角度を間違えると変にボコボコと穴が開きますよね。
じゃあ、穴が開いた場合、どうするかというと、短くなってしまったところに合わせるか、ごまかすか。です。
最近はツーブロックというのも主流になっているので、自分でバリカンでカットする男性も多いです。慣れている方はいいのですが、慣れていないと角度やミリ数など、難しかったりします。
あと、子供の髪の毛をバリカンでカットしたというお母さん。バリカンの使い方が分からず穴が開いてしまうケースというのもあります。
バリカンに限らず、穴が開いてしまった時はその部分につなげるか、短い部分に合わせてカットすることもあるので、全体的に短くなることを覚悟してください。
セルフカットとは別なんですが、私が担当した女性の方。円形脱毛症で髪の毛のラインに穴が開いてしまっている方がいらっしゃいました。
その方。今まで見てきた中で一番すごい円形脱毛症だったと思います。
最初は一部分が円形脱毛だったんですが、来店されるたびに円形の部分が増えていくんです。最終的に耳周りから5センチくらい全部髪の毛がなくなっていました。
真ん中で分けて見ると、耳周りのベースになる髪の毛がないので明らかに右側だけショート。この時は、円形脱毛症が出ていない左側の髪の毛を右に流して重さにバランスを出して整えました。
穴が開いてしまう場合、短くなり過ぎてすいてごまかす。とは別に、その部分が伸びるまで、被せてごまかすこともあります。
量を減らしすぎてしまった
自分で自分の髪の毛を切る場合、普通のハサミで切るか、セニングバサミ(セニングシザー)で切るかでも変わってきます。
「セニングバサミ」とは、「スキバサミ」のことですね。
私は学生時代、海苔を切るギザギザのハサミで切っていたこともあります。友人が使っていた100均のスキバサミで切ってもらったこともあります。
普通のハサミでは難しいので、「セニングバサミを使うと良いよ」と言われたことがある人もいるかもしれません。
このスキバサミがくせもので、美容師が使うスキバサミよりも多く切れてしまうことがあります。
ハサミで切れる量が変わるんですね。切れる%に差があり、美容師は場所や人によって変えるので、%の違うスキバサミを数本持っている人が多いです。
量を調節しようとしてすきすぎてしまった場合、どの辺りからすいているのかにもよります。1~2センチのカットできれいになることもありますし、5センチ、10センチカットしないとおさまりが良くならないこともあります。
セルフカットとは違くなるんですが、私は伸ばし途中の時に整えてもらおうと同僚の美容師に切ってもらったことがありました。その時、すかれ過ぎて形にならなくなり、結果、後で10センチ切りました。
すごいロングでロングの部分を自分でカットという方は少ないのですが、ロングの髪の量を調節しようとしてスキバサミを使う方はいらっしゃいます。
どのくらいすくかは好みの差もありますが、すき過ぎると形が崩れてしまいます。根元の方からすかないように注意です!
左右の長さが違う
「短くなり過ぎてしまった」というのと似ているかもしれません。
左右の長さを一緒にするのって難しいですよね。
「あれ?右の方が短い」と、左も短くする。「あれ?今度は左の方が短い」と、右を短くする。というスパイラル。
長さにもよりますしどのくらいの差が出てしまったかにもよりますが、基本的には短くなってしまった方に合わせて修正することが多いです。
アシンメトリーにすることもあります。ごまかして伸びるのを待つこともあります。
左右の髪の毛でも癖が違ったりするので、手で引っ張って髪の毛を切ってしまうと、離した時に長さが変わってしまうことがあります。
あまりリテンションをかけないでカットするのがポイントです。
セルフカットで失敗すると美容院に行くのが恥ずかしい
自分で自分の髪の毛を切って失敗してしまい、美容室へ行って直してもらいたい。
こんなとき、「ちょっと恥ずかしいな~」「なんか言われないかな~」と思う人もいるかもしれません。
私は学生の頃セルフカットで失敗して、美容室で美容師さんに自分の頭をさらけ出すのが恥ずかしかったです。
「キャー!ちゃんと見ないで~~!」と思うこともありました。
そんな方に提案。
電話で予約するときに、「自分で切って失敗しちゃって・・・」なんて言うと、恥ずかしさが軽減されるかもしれませんよ。
美容室に行った時も、「向こうはすでに状況を分かっている」と思うと気は少し楽かも。
予約なしで美容室に行かれる方も、カウンセリングの時に自分から言うのも同じかも。自分から言ってしまった方が恥ずかしさは減ると思います。
美容室でも修正できなかった場合
美容室で修正しきれなかった場合、もしくは、美容室に行きたくない場合。
ごまかし方も色々あります。
帽子をかぶる
帽子というのはかなりごまかせるアイテムです。
前髪を切り過ぎてしまっても、帽子をかぶるとちょうどいい長さになることもあります。
横や後ろの髪の毛を切り過ぎたときも、帽子をかぶるだけで分からなくなることもあります。
借り上げを失敗してしまった場合は、ニットなどの深い帽子でごまかしやすいです。
髪の毛を結ぶ
長さにもよりますが、帽子と同じくらいごまかせる技。
ショートの友人がトップを短くし過ぎて、時代劇の子供みたいに、つむじ周りをチョンと結んでました。
それはそれで有りなのかと。
髪の毛をピンで止める
私が学生の頃に自分で短くし過ぎたときは、前髪を斜めにピンで止めてました。
可愛いのを買ったり、形も色々あって、それはそれで楽しかったです。
ショートで短くし過ぎた人も、髪の毛を一つかみ取ってピンでくるっと無造作に、全体を止めたりすると可愛いですよ。
髪の毛を固める
前髪でもサイドでも、バラバラになってしまった髪の毛を後ろに持っていくように固めるのも手です。
髪の毛を下ろしてるから気になってしまいますが、上げてしまえばけっこう目立ちません。
ピンを使ったり固めたり、ごまかしがなかなか出来ないのが刈り上げで空いてしまった穴。
借り上げはの部分は、2~3週間ほどあればなじませやすくなりますが、それまでは帽子しかないかな~。
もしくは短くなってしまったところに合わせてカット。かな~。
セルフカットを失敗させないために
私のように、失敗してもやっぱり自分でカットする。という人もいると思います。
そんな方に、失敗しないようにカットするにはどうしたらイイかをお伝えしたいと思います。
少しずつ分けてカット
多い失敗は前髪だと思いますが、前髪を一気に持って切ると失敗しやすいです。
前髪の厚さにもよりますが、1センチスライスくらいでカットしていくとうまくいきやすいですよ。
私も自分で前髪をカットするときは3回に分けてカットします。生え際の方から切っていって、最初の長さに合わせてカットしていきます。
一番最初に短く切りすぎても、上にかぶせることができるのがメリットです。また、あまりテンションをかけすぎないというのもポイントです。
前髪の目安は黒目の真ん中です。黒目の真ん中から上に上がった部分で分けるとバランスが良くなります。
こめかみに落ちてくるラインは、顔に合わせて斜めにカットするとつながりが出て幅広の前髪になりにくいですよ。
ハサミの先で細かく少しずつ
「えいっ!」とハサミを横に入れて、バツンと切ってしまって、「アッ!!」となる。っていう失敗はあるあるかと思います。
自分でカットする場所にもよりますが、ハサミを横に入れるというのはけっこうリスクが高いと思います。
通常のハサミでもスキバサミでも同じで、ハサミを縦に入れて、細かく少しずつカットしていくのが上手くいくポイントです。
ぶつ切りでもかわいいカットになるんですが、慣れは必要かと思います。
量を減らすときは内側から
「髪の毛の長さは良いんだけど、量を減らしたい」と言う場合、内側からすいていくと良いと思います。
短い髪の毛が表面に出てしまうと、パサパサに見えやすいですし、ピョンピョンはねやすい。
量を減らすときもハサミは縦で少しずつがお勧めです。
セニング(スキバサミ)のすける%にもよりますが、ごっそりすいてしまうとバランスが崩れやすいです。
まとめ
髪の毛をセルフカットして失敗したとき、基本的には美容室で修正はできますが、ごまかすのが難しいこともあります。
自分で切ってしまった時のごまかし方や、次に失敗しないために、切り方を知っておくと良いかもしれませんね。