最近では美容室の受付をする人を「レセプション」と呼ぶこともあります。
10年以上前に働いていたお店の受付の女の子から貰った名刺に「レセプション○○」と書いてあって、「カッコイイな!」と思いましたが、今となってはけっこう当たり前になんですね。
受付・レセプション・フロントなど、色々な呼び方があると思いますが、今回は「フロント」で統一しますね。
そんな美容室のフロントと美容師の関係について
フロントって社員?アルバイト?これって違う?
私が働いていたことのあるお店ではフロントがいるところもあれば、スタッフがフロント業務を行うお店もありました。
美容師の人数がいるお店ではフロントがいることが多いかもしれません。
で、そのフロントは社員の人もいればアルバイトやパートの人もいました。
同じ時期に入社したフロントの女の子は、最初はアルバイトから入って社員になっていました。
フロントは全員アルバイトのお店もありましたが、お店の社員以上に頑張っていましたよ。
違う事はお給料体制かな。でも、これは美容師との関わりとは関係ないので今回は割愛。
フロントの仕事はけっこうハード
フロント業務を手伝ったことのある人もいるともいますし、フロントがいなくて自分たちでやっているというお店もあるとは思います。
フロントがいるお店はスタッフの人数が多いことがあると思いますが、多分これが大変。
私はアシスタント時代にフロント業務も教わりました。人手不足でフロントを手伝うのも仕事で、時間を決めて同期で交代でヘルプしてました。
慣れてしまえば楽な事も最初は大変。電話対応も何を確認すればいいか分からなかった💦
最初は「フロントのヘルプの方が楽だしラッキー」って思ってたんですが、フロントが風邪をひいてしまい、土曜日に一人でフロントに立った時に大変さが分かりました。
お客さんは同じ時間に何人も来店、電話もなる、終わったお客さんの会計。
「ありがとうございます」って何だ?ってなった。ゲシュタルト崩壊。
・来店されたお客様の対応
・お客様の荷物の管理
・電話対応
・予約管理
・レジ管理(会計)
・こまめに掃除
・サロンのヘルプ(掃除など)
など
とにかく管理が大変。今は電話だけでなくネット予約も増えているのでダブルブッキングしないように全員の予約表を常にチェックしておかないといけない。
お金の管理もあるから信頼性も求められますよね。
来店されたお客様が一番先に会うのがフロントだし、クレームを言われることもある。
アシスタントがいるお店だとサロンの掃除やクロスの洗濯をフロントはやってなかったと記憶していますが、業務委託の時のお店ではかなりフロント任せのところはありました。
カギもフロント任せなので朝一番に来ないといけないし、夜は最後。本当に大変そうでしたよ。
もちろん一人じゃなくて何人もいたんですけどね。それでも大変そうだったな。
で、手伝うスタッフもいれば手伝わないで「お疲れぇ~」と帰っていくスタッフもいる。
お店を回してるのはフロント(?)
フロントにもよりますが、お店を回してるのって実はフロントだったりします。
「僕はこうだから予約時間長くしてね」というスタイリストもいますが、フロントに慣れてくると美容師の癖みたいなのも分かってくるから、お店を円滑に回すために予約を調節したりします。
もちろんスタイリストに確認もします。
一人の美容師だけじゃなくて全員のタイミングとかも考えてます。
「○○さんいつも早く来るので長引かないようにお願いします」などと言うフロントもいます。
こういうフロントに慣れてしまうと、フロントのありがたさが当たり前になっちゃうんですよねぇ。で、そのフロントがいないと回らなかったりすることもありました。
フロントが病欠。いつもサロンにいない社員が呼び出されてフロントに立つ。
「何もできねぇじゃん!」ってなった。
そんで、社員もスタイリストもお客さんもバタバタ。
美容師から転職したフロントはやり手だった
私が働いていたお店で長年社員で働いていたフロントもかなりのやり手でしたが、美容師から転職してフロントになった女性はすごかった。
数日でスタイリストの癖を見抜くし、どう動くか予想できるから先回りも早い。
フロントなのに終わった後の床掃きや片付けも早かったし、アシスタントに指示も出してました。
とにかく仕事が速くて的確。
で、出来るフロントも頼るのではなく大切にした方がイイですよ。
フロントは大切にした方が得する
フロントが社員でもアルバイトでも、出来るフロントでも新人でも、フロントは大切にした方がイイという話です。
大切にするって言っても、仲良くして飲みに行くとかヨイショして機嫌を取るとか、そんなんじゃないんです。
味方につける。
大切にするって言うのは、辞めないように優しくするっていう事でもなく、フロントが大変な時には手伝ったり気にかけたりっって感じ。
「ちゃんと休憩取れてるかな?」
「怒られてたけど大丈夫かな?」
「分からないことあるかな?」
「あまり話しかけない方がイイかな?」
気にかけるといっても何でもかんでも助けるというのでもなく、出来る人は距離感保つ人もいるので無理に話しかけないというのも気づかいだったりもします。
この辺は難しいんですが、ちゃんとその人を見るって大切だと思います。
で、やっぱり人間って、自分のことを気にかけてくれる人には注目するでしょ?
んで、こちらの仕事のことも見てくれるんですよ。
変な話、自分の売り上げに貢献してくれたりします。店販売ってくれたり、お客さん回してくれたり。
フロントはお店のために掃除や洗濯をしてくれてるのに、自分は自分だけじゃダメじゃない?
つまり、気にかけて行動することで、回りまわって自分に返ってくるっていうことです。
これ、お客さんに対してもそうですよね。
「お疲れぇ~」って帰っていくスタイリストはお客さんのことも気にかけてなかったし、クレームもけっこうあったなぁって思いだしました。
味方につけるって言うのは、そういう事です。
まとめ
フロントは美容師の経験したことがない人がほとんどだと思います。
だから、こちらの気持ちが伝わらないこともあると思う。
アルバイトで入ってきた新人にイライラしてしまうかもしれない。
でも、お店を回してもらうために味方につけたら強い。
そして、こちらのことも気にかけてもらったら得するよ。
という話でした。