美容師の仕事をしているとどうしても指先や爪にカラー剤がついてしまいます。これがなかなか落ちてくれない。
美容師の多くの爪が黒い理由はだいたいコレ。
もちろんカラー剤を塗る時は手袋をしていますが、シャンプーや乾かすときについてしまいます。
特に、化学染料が入ったヘナなどの白髪染めやヘアマニキュアはなっかなか落ちない。
指先についたカラー剤は割と落ちますが、爪は落ちないですよね。
【市販のカラー剤で手や爪が染まる】に比べ美容師は・・・
市販のカラー剤を使ってご自分で染めるお客様もいらっしゃいます。
最近では簡単に染められるカラートリートメントもありますが、カラートリートメントの色が濃いものは指や爪も染まりやすいです。
お風呂場で染める人も多いと思いますが、耳や首など、肌も染まりやすい。
市販のカラー剤であれば数日で薄くなりますし、肌についたものはオイルなので落としやすい。
月に一度ほど染める方に比べ、美容師はカラー剤に毎日触れています。
しかも、お湯を使うし乾燥している爪はカラー剤が入り込んだら落ちない。
うん。多分、落とすのは難しい。
完全に落とすのは難しいかもしれませんが、薄くなると思いますのでいくつか紹介しますね。
カラーリムーバー
お店で使う、お客さんの肌などについたときに使うリムーバーがありますよね。
このカラーリムーバーをコットンに含ませて爪に乗せておきます。1分くらい?
カラー剤にもよりますが、少し薄くなることもあります。
私はお客さんに「どうしたらイイ?」と聞かれたら、試してみますか?と、お客さんの爪におくこともあります。
除光液
カラーリムーバーで落ちない場合は除光液って感じですかね。
私は除光液の方が効果が強いと思っているんですが、どうなんだろう。どっちが強いんだろう。
最近はアセトンフリーの除光液もあるので、手が荒れてしみてしまう方は優しいものを使ってみても良いかもしれませんね。
優しいもので落ちるかは分かりませんが・・・。
激落ちくん
ある時台所で激落ちくんを使って掃除してたんですが、「あれ?もしかしてこれ、爪についたカラー剤に使える?」と。
で、使ってみたらけっこう落ちました。
でも、カサカサになりました。
除光液よりも落ちることは落ちると思います。
爪の表面を削る
一番確実なのは爪の表面をやすりで削ること。
爪きりの反対についてるようなやすりではなく、爪を磨くときの紙やすりです。粗さも種類がありますが、一番粗くない細かいタイプのものでも表面は削れると思います。
ですが、一番爪に負担がかかります。
カラーが沁み込まないように予防
カラーリムーバーも除光液も毎回使ってしまうと爪が乾燥してしまいますし、やすりで削ると爪が薄くなってもろくなります。
お湯に触れることの多い美容師は、爪が乾燥していて柔らかくなっている人も多いと思います。
私は仕事を辞めてから「あれ?爪ってこんなに硬かったっけ?」と、改めてお湯の力を感じました。
やっぱり、カラー剤がつかないように予防するのは大切です。
ベースコートorマニキュア
爪の表面を守るのはやはりマニキュア。
お湯でふやけてすぐにはがれて汚く見えてしまうので私は塗ってなかったんですが、はがれても目立たないように透明に近いのマニキュアをしているスタッフはけっこういました。
剥がれないようにちゃんと【ベースコート+マニキュア】と塗る子もいましたし、ベースコートだけ塗る子もいました。
私が知っている限り、ジェルネイルしている美容師はいなかったです。
インスタとかでは見るけど、実際はそんなに多くないのかも。
男性で爪がピカピカしてしまうのが気になる方は、マットのベースコートだと意外に目立たないかも。
反対に真っ黒のマニキュアしている男の子もいましたが、これはお好みで。
シャンプー前に爪にワセリン
爪が黒く染まってしまうのって、シャンプーの時が多いと思うんです。
シャンプーの前に爪や爪周りにワセリンを塗り込むだけでも、カラー剤で黒く染まってしまうことから守れますよ。
どうしてもベタベタしてしまう時は、白髪染めの時に顔周りに塗るプロテクトクリームもおすすめ。
ベストはゴム手袋ですが、どうしても手袋したくない人には保護クリーム。
お湯ではがせるマニキュア
お湯ではがせるマニキュアなら除光液を使わなくても良いので爪にやさしいかもしれません。
私も、シャンプーを頻繁にしないといけないときに使ったことがありますが、結構良かったです。
ただ、デメリットは「お湯ではがれてしまう事」です。
シャンプーを頻繁にする美容師ははがれやすい。これはメリットですが、カラー剤が爪につくのを防ぐ目的であればそんなに嫌じゃない。
塗りなおせばよいだけなので。
まとめ
実際には「職人は手に出るね」とか言って、そんなに気にしてない美容師も多いかもしれません。
仕事中は「染まっちゃいました(´▽`)」って笑って言えますが、外出した時に手を出したくない自分はいました。
気になる方は予防大切に。