美容師は一日の拘束時間も長いし、休憩も少なくハードな仕事だと言われています。
だと言われているというのは、私自身「そうじゃないこともあったなぁ」と思うからなんですが、店舗によりますかね。あと、働き方にもよるかもしれません。
でね、ハードで疲れてしまい「辞めたい」と思う美容師も多いと思うんです。
もしかしたら、毎日疲れて「辞めたいな」と思っている美容師さん。力の抜き方が苦手なのかもしれません。
力の抜き方が苦手
仕事をしていて力の抜き加減が下手だと、どうしてもずっと力が入ったままになってしまいますよね。
力が入りっぱなしは疲れてしまいます。
どっちだろう。力の入れ加減。力の抜き加減。
力を抜くと言うのが大切だから、力の抜き加減か。
それました。
んで、物理的な事にしても精神的な事にしても「力を抜く」と言うのは大切で、加減も分かった方が楽です。
力の抜き方が苦手な方は、いくつか特徴があります。
全部全力で仕事しちゃう
一つ一つを、全部全力でやっちゃう人。
毎日全力で仕事をすることはもちろん悪いことではありませんが、ある日突然「自分はこんなに頑張っているのに・・・。」と思ってしまうかもしれません。
ここで私が思うのは、「力を入れるのは全部じゃなくて良い」ということです。
1日のうちのどこで力を抜くか、1つの仕事のどこで力を抜くか、というのが分かると楽になるんじゃないかなって思うんです。
私の場合ですが、初めてシャンプーしたとき。どこで力を抜いていいか分からず汗だくになった記憶があるんですが、どうですか?
お客さんに対して「手を抜いてはいけない」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、「手を抜く」のではなく、「力を抜く」ということ。
お客さんも力んで接客されるより、リラックスして接客された方が気持ちが楽だと思うんです。
美容師は接客業ではありますが、その他にも雑用も多いでしょ?
掃除にしても整理整頓にしても、「ちゃんとやって」と上司や先輩に怒られてしまうこともあるかもしれませんが、掃除や整理するポイントが分かると、力の抜き方も分かってくると思います。
真面目な人
真面目な人と言っても色々なんですが、の特徴として「○○してはいけない」「○○しなきゃ」と思う人は多いのではないかと思うんです。
例えば、真面目が故に断れない人。
「私が断ったら仕事が回らないんじゃないか?」
「私が断ったら嫌な顔するんじゃないか?」
そんな風に思って、回ってくる仕事をどんどん引き受けてしまう。という悪循環。
断れない、責任感が強い、面倒見が良い。
真面目な人は、他人のことを考えて自分のことは後回しにしてしまうこともあると思うんです。
悪いわけではありませんが、やっぱり疲れちゃいますよね。
あと、細かい人や完璧主義の人も真面目だからなのかな。って思います。
細かい人や完璧主義の人って、人よりも見えてしまう部分が多いから気になってしまうことも多くなってしまう。
こうなると気が疲れてしまいます。
どうしても性格的なところもあるかもしれませんが、「まぁいいか」と思えるポイントがあると楽になると思います。
お客さんに「まぁいいか」は無いにしても、雑誌に貼るテープに入ってしまった気泡とか、カラー剤の2液の向いてる方向が違うとか・・・。
不器用な人
不器用と言っても、手先が不器用で美容の仕事がうまくないというわけではありません。
例えば、人と話すのが苦手だったり、自分の思う事をうまく言えなかったり表現できなかったり。
「容量が悪い」と言うと良くないイメージですが、そういう人ほど一生懸命になりすぎてしまうのかもしれません。
後輩で「自分は不器用だから、人よりも一生懸命やらないといけないと思って」という子がいました。
ここは難しいところかもしれません。
不器用だから、力の抜き方も分からない。
どうやったらうまく回れるを考えるよりも、自分ができることを一生懸命にやる。と言うのは不器用なのかもな。と。
悪くないです。全く悪いとは思いませんが、そういう人に限って、ある日突然、燃え尽きてしまうんじゃないかって思います。
どうやって力を抜けばイイ?
「仕事なんだから」と思い頑張るのは大切なんですが、力を抜くのは大切。
じゃぁ、どうやって?というのが分かりませんよね。
私は、「手を抜く」というのともちょっと違うと思っています。
手を抜くというよりも、「力を抜く」
初めてのことや慣れないことは体に力が入ってしまい、心の余裕もなくなりますよね。
例えば車の運転とか。
最初は力んで前傾姿勢だったのが、慣れてくると片手でクルクルとハンドルを回せるようになります。(本当はちゃんと両手で(´▽`))
最初はきょろきょろと、周りのすべてを注意して疲れてしまいますが、慣れてくると注意するポイントが分かってきます。
「慣れ」というのは大切で、自然と力加減が分かるようにもなります。
「どうやったら楽に仕事ができる?」と思うより、「どうやったらうまく仕事ができる?」と考えること。
自分のことを知る
手を抜くんじゃなくて力を抜く考え方として、自分ができることをどうやって効率よくするか。と、私は考えます。
力を抜くためには「慣れ」はあるんですが、慣れるためにはどうするかを考える。
私は不器用なので、それは自分でも分かっています。
だから、技術的な事は一生懸命でした。人よりも多く練習したり、数をこなすのは私にとって必要だと思ってました。
技術的な事は仕方ないにしても、じゃぁ他に、自分が力を抜けることは何か。
それは、ポイントを見極めるという事です。
大切な事は何か。ということを考えると言うことでした。
不器用だからと全てをがむしゃらにするよりも、どこでがむしゃらになるか。
最初は分からないのですが、同僚や先輩はどうやって動いてるか、上司はどうやって働いてるかって言うのを観察する。
大切なことが分かると、「コレはまぁいいか」という事も出てきます。
自分のことを知ることで、どうやって動くかと言うのも分かってきます。
「自分はこうだから」ではそれ止まりで疲れてしまいますが、「自分はこうだからこうする」と考えて行動するのが、力の抜き方がうまくいくんじゃないかと思います。
まとめ
アシスタント時代の私は、力の抜き方が下手でした。
下手、苦手、というより、力の抜き方を知らなかった。という方が正しいかな。
アシスタントの時は「こうしなきゃいけない」「こうしたらダメ」という気持ちも強く、すごく疲れていました。
こうやって辞めていくんだろうなぁ。
もちろん今だって大切な事が何かって分からないことの方が多いですが、考えるのも大切かな。って思います。